糖魂

音楽と糖分と映画

こたつ戦記

いつになったら冬は終わるのだろう。

 

 

寒いのはとてつもなく苦手だ。

だからといって暑いのもめっぽう弱い。

 

高校時代までは好きな季節と聞かれれば真っ先に夏!と答えていたが、いつのまにか夏に弱い体になってしまった。外に出ても汗が溢れてイライラするだけだ。

 

 

 

近頃は小春日和なんて言葉も聞かれるようになってきたが私はこれっぽっちも春を感じない。まだまだ冬だろうとこたつに肩まで潜って過ごす日々。

 

いかんいかんと少し外に出てみるけれど寒い風が頬をかするだけでこたつが恋しくなってしまう。

そんなにお前の家は寒いのかと思われるかもしれないが、いかんせん我が家にはストーブや電気ヒーターという暖房器具が無い。物心ついた時から我が家の居間にはこたつが堂々と居座っていて家族全員当たり前のようにこたつに入り、そこで一眠りなんてことは冬の我が家では当たり前の光景である。もう二十数年このこたつとやらと過ごしてきたがふと思うことがある。いったい誰がこんな人間を怠惰な生活へ導いてしまう道具を発明したのかと。気になったら調べずにはいられない性分なものだから早速Google先生に尋ねてみた。

どうやらこたつの起源は室町時代にまで遡り、囲炉裏に櫓を立てて布団を被せてみたというのが始まりである。よくもこんな物を。(生み出してくれてありがとう。)

 

しかし、こたつには裏の顔がある。実際、今日もこたつに潜りながら映画を見たりこうして文章を書いて一眠りして、とこたつの温もりに支配され続けている。おそらく私だけではなく日本中のこたつユーザーは家にこたつを招き入れてしまった時からじわりじわりとその侵攻に気づくことなくいつのまにかこたつに時間を操られているに違いない。

 

 

 

ただ、こたつの支配は飴と鞭だから人間は何百年もの間それを許してきたのだろう。

 

 

 

 

 

 

それにしてもこたつで食べるアイスはどうしてこれほど美味いのだろうか。

本当に罪な奴だ。

 

 

 

 

 

 

もう少し冬が長引くのも悪くはない。